秀吉が提示した講和条件
1.明の皇女を迎えて天皇の后妃とする。
2.勘合貿易を復活させる。
3.日明両国の大臣が互いに誓詞を交換する。
4.朝鮮の北部4道と国都を返還する。
5.朝鮮の王子1人と大臣1人を日本の人質とする。
6.加藤清正が生け捕りにした朝鮮2王子を返還する。
7.朝鮮の大臣は日本に対して累世違却なき誓詞を書く。
1.日本軍は朝鮮から一兵も残さず撤兵すること。
2.豊臣秀吉を日本国王に冊封する。
3.朝貢は認めない。
- 交渉担当者(日本側;石田三成・小西行長等)(明側;沈惟敬等)日明の講和条件が折り合いそうもないため、欺瞞工作を用いて和平成立を目指す。
- 沈惟敬等、秀吉の「関白降表」を偽作、明に秀吉提示条件は伝えられず → 明、使者派遣。(正使李宗城・副使楊方亨) → 釜山まで達した正使李宗城は真相を知り逃亡。 → 副使楊方亨を正使に、沈惟敬を副使に仕立てる。
- 秀吉、来日した明使を1596年9月1日引見 → 明側提示条件に基づく詔勅文を聞いた秀吉は激怒し再征を決する。
- 沈惟敬等、交渉決裂を取り繕うため、秀吉の「謝恩表」を偽作 → 露見し沈惟敬は処刑される。
- 西生浦 加藤清正
- 林浪浦 毛利吉成・松浦鎮信
- 機張 黒田長政
- 釜山浦 毛利元康
- 金海 鍋島直茂
- 加徳島 小早川秀包・立花統虎
- 安骨浦 九鬼嘉隆・脇坂安治
- 熊川浦 小西行長・宗義智
- 巨済島 島津義弘・福島正則