文禄の役で総兵官として明軍を率いたのは李如松。その弟、李如柏、李如梅、李如梧も文禄・慶長の役に参加している。
ちょっとここで、この李如松一族の名を並べてみると
父 李成梁
叔父 李成材
弟 李如柏、李如楨、李如樟、李如梅、李如梓、李如梧、李如桂、李如楠。
見ての通り、李如松の兄弟は、松(マツ)の如し、柏(カシワ)の如し、楨(ネズミモチ)の如し、樟(クスノキ)の如し、梅(ウメ)の如し、梓(アズサ)の如し、梧(アオギリ)の如し、桂(カツラ)の如し、楠(タブノキ)の如し、と皆(樹木名)+(如し)になっている。彼らの父、李成梁が自分の息子たち全員を(樹木名)+(如し)で統一したことになる。
そして、李成梁とその兄弟といえば、梁を成す、材を成す、と(木からできる部材の名)+(成す)が付けられている。二人の父、李英のネーミングと思われる。
何かこの一族は、よほど木にこだわりがあるようで、彼らのネーミングセンスはおもしろくて興味深い。